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ツール解説

フリマ帳票くんの使い方——機能と、先に知っておくべき注意点

月1クリックで税務帳票・古物台帳・証憑を残す。初回の所要時間とヤフオク120日の期限も正直に

最終更新 2026.07.17書いた人:箱らぼ運営(現役セラー)

前の記事で書いたとおり、フリマ仕入れの証憑づくりを自動化するために「フリマ帳票くん」というChrome拡張を作りました。このページは使い方と機能、そして先に知っておいてほしい注意点のまとめです。

できること(機能)

対応サイト: メルカリ(Shops含む)・ラクマ・ヤフオク・Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)の4サイト。自分のアカウントの購入履歴だけを読み取ります。

作成されるものは3種類+証憑です。

  1. 税務帳票(HTML/CSV) — 支払額・購入日・出品者に加えて、インボイス経過措置の控除区分(2026年9月まで80%/10月から50%)を取引日基準で自動判定して付けます。月別小計と経過措置対象の合計つき
  2. 古物台帳(CSV) — 古物営業法の法定記載事項に列を揃えた形式。ゲームソフト・CD・書籍は1万円以下でも記帳義務がある品目なので、レトロゲームを扱う方は特に
  3. 仕入れ管理CSV — 全項目入りの生データ
  4. 証憑スクリーンショット — 取引画面をまるごと撮影し、2026年/スクショ/2026-07/ のような年月フォルダに「日付_金額_商品名」のファイル名で自動整理

データはすべて自分のPCの中だけに保存されます。外部サーバーへの送信はなく、アカウント登録も不要、無料です。

フリマ帳票くんのポップアップ画面。サイト別の蓄積件数と「記帳する」ボタン

使い方は3ステップ

  1. 対象を選ぶ — ポップアップで取得範囲(全期間/直近3ヶ月/日付指定)と対象サイトにチェック
  2. 「記帳する」を押す — 専用タブが開いて、購入履歴を自動で巡回します。画面上部に「デバッグしています」というバーが出ますが、これは証憑スクショ撮影のための正常な表示です
  3. 帳票を出力 — 記帳が終わったら、年単位・月単位を選んで出力ボタン。ダウンロードフォルダの「フリマ帳票くん」に帳票とスクショが揃います

⏳ 最初の1回は、時間がかかります

ここが一番大事な注意点です。帳票くんは取引を1件ずつ実際のページで開いて、金額・日付・出品者を読み取り、その画面を証憑として撮影します。ページをめくって、スクショを撮って、ファイリングする——人間がやる作業をそのまま代行しているので、初回の全期間記帳は取引数×十数秒かかります。うちの実績だと、4サイト767件でおよそ数時間でした。

対策は2つ。

  • 放置でOK。1件ごとに保存されるので、途中でPCを閉じても取得済みの分は消えません。再実行すれば続きから再開します(同じ取引を二重に記録することもありません)
  • 日付指定で1年ずつ分割するのも確実です(例: 2024-01-01〜2024-12-31)

そして2回目からは新しい取引の差分だけなので、月1回の記帳は数分で終わります。「最初だけ重い、あとはワンクリック」という設計です。

⚠️ サイト側の期限——「あとでまとめて」が効かない理由

これは帳票くんの制限ではなく、フリマサイト側の仕様です。知らないと過去の証憑が物理的に取れなくなります。

  • ヤフオク: 落札履歴は約120日で自動削除されます。 4ヶ月より前の落札分は、もうWeb上に存在しません。年に1回まとめて記帳しようとすると、ヤフオク分の大半が消えています
  • Yahoo!フリマは、以前はWeb版の購入履歴が直近50件で打ち止めでしたが、現在は「もっと見る」で過去分も読み込める仕様に変わっています(2026年7月に実際の画面で確認し、帳票くんもボタンを自動で押して全件取得するよう対応済み)。ただ、こうしたサイト仕様は予告なく変わるのが常です
  • メルカリ・ラクマは古い履歴も残っていますが、同じく表示仕様はいつ変わるか分かりません

つまり「確定申告の直前にまとめてやる」は、少なくともヤフオクでは構造的に手遅れになります。月1回の記帳を習慣にするのが、このツールの前提であり、一番の使い方です。もう消えてしまった過去分は、カード明細や銀行履歴で補完するしかありません。

その他の注意点

  • 取得できなかった取引は、正直にそう出ます。 何度試しても読み取れない取引(ページ削除など)は無限に再試行せず、帳票の「取得できなかった取引」という別表に理由つきで載ります。その分だけ手入力で補完してください
  • 古物台帳の住所・職業・年齢の欄は「取得不能(フリマ取引)」と明記されます。 フリマの仕様上開示されない情報を、あるように見せかけることはしません
  • 記帳中は専用タブが自動で動きます。そのタブを閉じると安全に中断します(取得済み分は保存されます)
  • 各サイトの画面構成変更で取得できなくなる場合があります。自分が毎月使う道具なので、壊れたら直します

免責

本ツールは取引記録の転記による記録補助です。税務上の適格性の最終確認は税理士等の専門家に、古物台帳の運用は管轄の公安委員会・行政書士等にご相談ください。

ダウンロードフォルダに日付・金額・商品名つきで整理された証憑スクリーンショットの一覧

Chromeウェブストアで公開中です。完全無料・データは自分のPCの中だけに保存されます(外部送信なし)。

よくある質問

記帳にはどのくらい時間がかかりますか?
初回の全期間記帳は、取引を1件ずつページで開いて証憑を撮影するため時間がかかります(目安: 数百件で数時間)。1件ごとに保存されるので放置でよく、途中で止めても再実行で続きから再開します。2回目以降は新しい取引の差分だけなので数分で終わります。
過去の取引をあとからまとめて記帳できますか?
メルカリ・ラクマ・Yahoo!フリマは古い履歴も取得できます(Yahoo!フリマは2026年7月から「もっと見る」で過去分も読み込める仕様に変わり、帳票くんも自動で全件取得に対応済み)。ただしヤフオクの落札履歴は約120日で自動削除されるため、月1回の記帳を習慣にするのが確実です。消えてしまった分はカード明細等で補完してください。
記帳中に「デバッグしています」と表示されるのは正常ですか?
正常です。取引画面のフルページスクリーンショット(証憑)を撮影するための接続表示で、記帳が終わると消えます。
取得できなかった取引はどうなりますか?
ページ削除などで読み取れない取引は、無限に再試行せず、帳票の「取得できなかった取引」という別表に理由つきで記載されます。その分は取引ページ等を確認して手入力で補完してください。
データはどこに保存されますか?
すべてお使いのPCの中(ブラウザのローカル保存領域とダウンロードフォルダ)だけに保存されます。外部サーバーへの送信は一切なく、アカウント登録も不要です。
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完全無料・データは自分のPCの中だけ(外部送信なし)。 背景にある考え方は「税理士を3人使って分かった——税務対応に正解はない」に書きました。