フリマの検索結果って、思ったより「見たくないもの」で埋まります。
同じ業者の大量出品がずらっと並んで目当ての商品が探しにくい。評価欄を見て「この人はやめておこう」と思ったのに、次の検索でもまた出てくる。一度トラブルになった相手の出品を、もう視界に入れたくない——。
背景には、フリマが「個人どうしの場」だけではなくなったことがあります。大手の業者がメルカリやラクマに本格参入し、輸出転売のセラーが海外向けと並行して大量出品するのも当たり前になりました。業者の出品にはそれ自体の価値があります。ただ、何を検索結果に表示するかを自分で選べないのは不便です。プラットフォームは全部を見せたい。でも探す側には、今日の目的に合わない出品もある。
私自身は仕入れのためにフリマを一日中検索している側の人間で、「何度見ても買わないと決めている出品者を、毎回スクロールで見送る」時間が積もり積もって馬鹿にならないことに気づきました。それで作ったのがフリマ消込くんです。見たくない出品者を自分で登録して、検索結果からまとめて消すChrome拡張です。
フリマ消込くんとは
**メルカリ・ラクマ・Yahoo!フリマ(旧PayPayフリマ)**の3サイトに対応した、出品者ブラックリスト管理ツールです。

やることはシンプルで、検索結果で見かけた「もう見たくない出品者」を1クリックで登録すると、以降その出品者の商品が検索結果に表示されなくなります。登録した相手はポップアップの一覧で「誰を・いつ・なぜ」のメモ付きで管理できて、いつでも解除できます。
登録リストはお使いのPCの中(ブラウザのローカル保存領域)だけに保存されます。外部サーバーへの送信は一切なく、アカウント登録も不要、無料です。そして大事なことですが、非表示はあなたのブラウザ上の表示を変えるだけなので、相手に通知されることはありません。
サイトごとに「消し方」が違う理由
実はこのツール、3サイトで動きが少し違います。作る前に各サイトの仕様を調べたら、事情がバラバラだったからです。
ラクマ・Yahoo!フリマ — 拡張が直接非表示にする
ラクマには公式のブロック機能がありますが、ブロックしても相手の出品は自分の検索結果に表示され続けます(ブロックは「相手があなたに接触できなくなる」自衛機能で、方向が逆なんです)。つまり「見たくない」を叶える手段が公式にはありません。
そこで消込くんは、検索結果のカードにマウスを乗せると出る🧹ボタンを押すだけで、その出品者の商品をページから直接消します。消した件数はページ右下に「🧹 N件消込済み」と小さく表示され、クリックすると薄い枠付きで一時的に再表示できます。何が消えているか分からなくなる、という事故を防ぐためです。
メルカリ — 公式ブロックへの最短ルートを作る
メルカリは逆に、公式のユーザーブロックで相手の出品が検索結果から消えます。それなら車輪の再発明はせず、公式機能を最短で使えるようにするのが筋だと考えました。
商品ページの出品者名の横に出る「🧹出品者を消込」を押すと、リストに記録したうえで出品者ページに移動し、ブロックのメニューを自動で開きます。最後の確定だけは、ご自身がメルカリの確認画面で押してください。ここを自動化しないのは意図的で、アカウントに関わる操作の最終判断は本人の手に残すべきだと考えているからです。
どんな使い方ができるか
① トラブルの予防に。 評価やコメント欄を見て「この出品者はトラブルになりそう」と感じたら、その場で消込。以降は候補に出てこないので、うっかり買ってしまうことがなくなります。フリマのトラブルは「気をつける」より「最初から視界に入れない」ほうが確実です。
② 「発送まで4〜7日」の出品者を先回りで避ける。 発送までの日数が長めに設定されている出品者は、手元に商品がない「取り寄せ型(いわゆる無在庫)」のことがあります。届くのが遅いだけならまだしも、商品画像が他店からの転用で、権利者から取り下げ依頼が入って出品ごと消える——注文がキャンセルになる——というトラブルも実際に起きています。商品ページで発送日数を見て「怪しいな」と思った出品者は、その場で消込しておく。急ぎの買い物でうっかり選んでしまう事故を先回りで防げます。
③ 大量出品に埋もれた掘り出し物を探すために。 検索結果の1ページ目が同じ業者で埋まるキーワード、ありますよね。業者の相場出品ではなく個人の出品——フリマらしい掘り出し物——を探したい日は、大量出品の常連を数件消すだけで検索結果の景色が変わります。
④ リサーチ・仕入れの効率化に。 私と同じように物販のリサーチでフリマを検索する方なら、「候補にならない出品者」を消すことで検索の密度が上がります。私はこの用途で毎日使っています。
⑤ 「なぜ消したか」を忘れないために。 ブロックやミュートの類は、時間が経つと「なんでこの人を登録したんだっけ」となりがちです。消込くんは一覧にメモ欄があるので、「梱包が雑だった」「値下げ交渉でもめた」と一言残しておけます。
使い方は3ステップ
- 見つけたら🧹 — ラクマ/Yahoo!フリマは検索結果のカードで、メルカリは商品ページで、🧹ボタンを押す
- 確認して登録 — 確認ダイアログでOKすると、出品者名を自動で取得してリストに記録
- あとは検索するだけ — 以降の検索から自動で非表示。解除はポップアップの一覧から✕を押すだけ
正直に書いておく注意点
- メルカリの表示を復活させたい場合は、メルカリ側の設定(ブロック一覧)から解除してください。消込くんの✕はこちら側の記録を消すだけです
- 各サイトの画面構成が変わると動かなくなる可能性があります。その場合は修正して更新します(自分が毎日使う道具なので、壊れたまま放置になることはありません)
派手な機能ではありません。でも、毎日の検索から「見なくていいもの」が一つずつ消えていく積み重ねは、リサーチと買い物の時間を確実に削ってくれます。地味でも、毎日効く拡張機能です。