eBay出品を外注に出すといくらかかるのか。逆に、AIに下書きさせたらどれくらい安くなるのか。自分で両方試した上で、実際の数字を調べて比較してみました。
結論から書くと、外注の最安値とAI下書きのコストには一桁以上の差があります。このページでは、その根拠になった数字と、自分がどう使い分けているかを残します。
まず、eBay出品を書く作業そのものが重い
eBayの出品ページには、タイトル・説明文に加えて、Item Specifics(ブランド・サイズ・色・型番などの構造化された項目)を埋める欄があります(Item Specificsがなぜ重要かはこちらに書きました)。これを商品ごとに毎回入力するのが、件数が増えるほど効いてくる作業です。
この重さを解消する方法は、大きく2つあります。人に外注するか、AIに下書きさせるかです。
外注の相場:1件30〜100円
クラウドワークスやランサーズでeBay出品代行を募集する場合の相場を調べると、1件あたり30〜100円くらいの幅に収まっています。
- クラウドワークスの商品登録案件:1件100〜230円(難易度により変動)
- eBay出品代行に限ると:30〜50円が多数派
- 箱らぼで以前書いた外注運用の記事でも、国内1件30〜50円、海外に出せば5円まで下がる、と書きました
人を確保できれば件数をこなせるのが外注の強みです。ただし品質にブレが出ます。Item Specificsの入力精度はワーカーのスキルと集中力次第で、教育コストもかかります。安い単価の案件ほどワーカーが定着せず、再教育のコストが見えない形で積み上がる、という問題もあります。
AI下書きのコスト:概算で1件1円未満
もう一つの選択肢が、AIに下書きを作らせることです。商品写真と簡単な日本語メモを渡せば、タイトル・説明文・カテゴリ案・Item Specificsの候補まで下書きしてくれます。
気になるのはコストですが、公開されているAI APIの料金から概算してみます。たとえばGPT-4o miniは入力100万トークンあたり$0.15、出力100万トークンあたり$0.60。画像数枚とプロンプトで入力5,000トークン程度、出力500トークン程度と仮定すると、1件あたりのコストは1円に満たない水準です。
もちろんこれは機種・画像枚数・プロンプトの長さで変わる概算で、実際の精度確保にはもう少し手厚いプロンプトや見直しの手間も乗ります。それでも、外注の最安値(1件30円)と比べて一桁以上安い水準に収まる可能性が高い、というのが実態に近いと思います。
外注とAI内製、どちらを選ぶか
自分の考えでは、判断基準は「件数」と「品質管理をどこに置きたいか」です。
外注は、人を増やせば物理的な処理件数を伸ばせます。一方でAI内製は、コストを抑えつつ、品質のブレを自分でコントロールできます(下書きをAIに作らせて、最終確認は自分でする、という形にすれば、人間が最終判断するというeBayの設計とも相性がいいはずです)。
どちらか一方を選ぶというより、自分は「まずAIで下書きのコストと手間を減らし、それでも手が回らない部分だけ外注に出す」という順番で考えています。外注先に渡す作業も、AIで下書き済みの状態まで進めておけば、ワーカーに求める判断の負荷も下がります。
自分が使っているSellerNaviは、まさにこの「写真と日本語メモからeBay向けの下書きを作る」部分を担っています(開示:SellerNaviは箱らぼ運営者の自作ツールです)。1ユーザー5回までは無料で、それ以上は自分のAI APIキーを設定して使う形なので、上で書いたAPI料金の概算がほぼそのままコスト感になります。
まとめ
- 外注の相場は1件30〜100円(eBay出品代行に限ると30〜50円が多数派)
- AIで下書きした場合のコストは概算で1件1円未満の水準に収まりうる
- 外注は件数、AI内製はコストと品質管理に強み
- コストと品質管理のバランスを考えるなら、AIで下書き→必要な分だけ外注、という順番が現実的
